水理模型製作
水理模型製作とは
HYDRAULIC MODEL MANUFACTURING河川改修やダムによる治水の分野において、水理模型実験は、数値解析だけではわからない複雑な流れの解明や構造物設計のため行われます。
実験の対象はダムの放流設備、水の勢いを緩和する減勢工や下流河道と堤防、砂防施設などです。
一方利水の分野でも水理模型実験は取水設備、分水工、開水路や管水路など多岐にわたります。
さらに水環境の分野では、魚道模型なども対象となります。
これら構造物や河道などは計画案に基づき模型を製作、通水して流れの状況を観測して計画案の妥当性確認や機能向上のための改良案に結び付けます。
水理模型製作では、部分的にはアクリルや金属板も用いますが、構造物の主体は木材になります。河道部分はモルタル仕上げが一般的です。
水理模型製作の体制と技術
水理実験模型製作の体制として、従来は木工(大工)職を継続雇用しほぼ直営で行っていましたが、近年、大工の継続雇用は難しくなっており、対応策として専門協力業者に外注する手法がとられています。
これはアクリル部品や金属部品、モルタル仕上げなどにも共通しています。
水理模型の主体である木材模型の製造技術は、図面に基づく切断、張り合わせ、切削と、これら部品の組み上げですが、一般的に±1mmの精度で製作できる技術が求められています。
水理模型紹介
HYDRAULIC MODEL遠山木型製作所で製作した水理模型としては各種ダム模型、水門、取水・分水設備などがあります。
ダム模型は木材主体で製作しており、取水・分水設備は塩化ビニルやアクリルなどを使用しています。
R2 事業再構築